文責 主務 樫村 太陽
体育会弓術部を愛する皆さま、日頃よりお世話になっております。令和7年度主務の樫村です。
本年度、リーグ戦での16年ぶりの優勝という華々しい結果を残せたことはひとえに皆さまのおかげです。OBOGの方々をはじめ、応援してくださる全ての方に深く感謝申し上げます。ありがとうございます。
さて、このブログでは私の弓術部人生の振り返りをさせていただきたく思います。長くなりますが、ぜひご覧ください。
(内容は任せます、という発注を受けたため、勝手ながら自分語りさせてもらいます。)
私は大学初心者で弓道をはじめました。入部時の目標は「選手として王座優勝に貢献すること」。(今もその目標を追えていること、大変嬉しく思います。)
私が1年生の頃、男子はII部におり、昇格は叶いませんでしたが、当時の4年生には本当にお世話になりました。本当に良いチームだったなと今でも思います。(私が主務を目指すきっかけにもなりました。)
そこから2年時にI部に昇格し、3年時には3位でI部残留と、先輩方には毎年新しい景色を見せてもらいました。しかしながら大学初心者で経験の浅い私は、勝利に貢献できるような選手ではありませんでした。
先輩方が引退し、最上級生、そして主務になってから私は、「主務として全員が勝利を喜べるチームを作る」ということを目標に活動して参りました。
試合に出られない選手を置いていかず、全員がチームに影響を与えているという自覚を持つ事が、良い結果に繋がり、その結果を皆で喜べることにも繋がる、と今でも思っています。

しかし、「主務として」という言葉は、自分にとって選手としての道を遠ざけるものでもありました。半ば選手を諦める言い訳のように「主務だから」「主務として頑張る」などと言っていました。
今年の3月に行われた新人戦。自分にとって最後の活躍の機会だと思い、弓に真剣に向き合いました。様々な友人やコーチ、同期部員の助けを借りて、2回の新人賞獲得、チームは準優勝という結果を残せました。
この経験を経て、主務であっても選手としての道を諦めずにリーグまで走り切る「覚悟」が決まりました。
春シーズン、チームはあまり奮わず、個人としても貢献することはできませんでした。
しかし私は主務としても選手としてもトップを目指そうと、リーグ戦に向けて貪欲に的中を求めました。
9月、迎えたリーグ戦。私が積み上げてきたものを発揮する時が来ました。初戦(第Ⅱ週)は出場が叶わず、チームも負けてしまいましたが、2戦目(第Ⅲ週)から最終戦(第Ⅴ週)で自分でも驚くような結果を残す事ができました。そして、迎えた順位決定戦。個人的中19中で、チームはリーグ戦優勝。新たな景色を後輩に見せられて良かったです。
個人的にはチームトップの的中率88.8%でリーグ戦を終える事ができました。
(詳細の結果はぜひこのHPからご覧ください。)

大学初心者で弓道を始めた自分が主務として部のマネジメントに精を出しながらもチームの勝利に直接的に貢献できた事が、後輩や未来の弓術部員の勇気になれば嬉しいです。後輩たちには、辛い時にでもとにかく頑張れ!とは思いません。しかし一度冷静になって、自分は何を達成したいのかを考え、ひたむきに自分の成し遂げたいことに向かって突き進んで欲しいと思います。
誰でも想いを切らさず続けていれば、自分の殻を破れる可能性を秘めているはずです。そこに向かって突き進むことは体育会で活動することの醍醐味で、人生の醍醐味でもあると実感しています。
最後になりますが、応援してくれた私の身の周りの全ての人に改めて感謝を伝えたいと思います。思うようにいかず苦しい時も、応援してくれる皆の存在は私の中で最高のモチベーションとなりました。本当にありがとう。
王座優勝、日本一という最高に輝かしい目標に向かって、これからもチーム「全員で」頑張ります。
令和7年度目標『信じ、頂点へ。』

