「一目惚れ」から始まった、私の十年間。-三輪優美子-

こんにちは。弓術部マネージャーを務めておりました、三輪優美子と申します。引退ブログとして、私のこれまでの10年にわたる弓術部生活を振り返りたいと思います。

私が弓術を始めたきっかけは、小学生の頃に弟の剣道教室を見学に行った時のことです。隣の弓道場で、袴姿の方々が弓を引いている姿を見て「かっこいい」と一目惚れしたのを今でも覚えています。中等部に弓術部があると知った時は迷わず入部を決め、そこから弓術が私の生活の一部になりました。

中学の3年間は、部活の仲間たちと楽しく弓を引く時間が中心でした。今振り返ると、上達や結果を強く意識していたというより、部活そのものを楽しんでいた時期だったと思います。

高校では、新しいことに挑戦したい気持ちもあり、当初は別の部活動も見学していました。しかし、友人の付き添いで弓術部の見学に行き、久しぶりに正己弓道場に足を踏み入れ、先輩方の弓を引く姿や道場の落ち着いた雰囲気に改めて惹かれてしまい、高校でも弓を続けることを決めました。厳しいことで有名だという話も聞いていたため不安はありましたが、それ以上に「またここで弓を引きたい」という気持ちが勝ちました。  実際に高校での部活動は、想像以上に厳しい環境でした。入部してすぐ、礼儀作法から掃除の仕方、先輩との接し方まで細かく書かれた大量のマニュアルを渡され、全て覚えるところから始まりました。校内で先輩を見つけたら回り込んで挨拶をする、先輩の前では笑顔を見せてはいけない(笑)など、中学の頃の雰囲気とは大きく異なり、最初は戸惑いと不安でいっぱいでした。  そして、部活と学校生活に慣れるだけで精一杯だった1年を終える頃、コロナ禍に入りました。2年生の時には、出場権を獲得していた東日本大会が中止となり、悔しさが強く残りました。一方で、引退試合となった対中等部戦で、守屋とともに木杯を獲得できたことは、忘れられない思い出です。苦しい状況の中でも最後に結果として残せたことが、当時の私の大きな支えになりました。

大学でこそ新しいことを始めようという気持ちもありましたが、高校での不完全燃焼感があったこと、そして女子高からの継続メンバー(当時は私を含め5名)が入部を決めていたこともあり、私も入部を選びました。週6日の練習は想像以上に大変で、時間の使い方が上手ではない私は学業との両立にも苦労しました(現在進行形です)。早気もなかなか治らず、的中が伸びない時期が続き、辛いと感じる場面は少なくありませんでした。練習後に私の大嫌いな長い蝮谷の階段を上るときには何度退部を考えたか数えきれません(笑)。 それでも続けてこられたのは、同期の存在があったからだと強く思います。同期は性格も個性もそれぞれですが、弓術に対する熱い思いは共通していて、その姿勢に支えられ、私も踏ん張ることができました。

大学2年の終わり頃には、以前から抱いていた留学への思いが強くなり、一度は退部することを決意しました。しかし、当時の女子主将であった中林さんに相談した際に、マネジメントチーム発足案の話を聞き、留学と両立して選手とは別の形で部に関わり続けたいと考えるようになりました。そして、マネージャーとして部に残る決断をしました。  4月からマネジメントチームとしての活動が始まりましたが、新体制の導入は想像以上に大変でした。前例がない中で、具体的な作業内容や役割、部との関わり方まで細部を決めていく必要がありました。また、新しい取り組みを始めるたびに「本当に必要なのか」「かえって運営が複雑になるのではないか」といった声が上がることもあり、私自身も自信を持てず、何が正解で何が部に必要なのか悩む時期がありました。時には部員の何気ない一言で気持ちが揺れ、「私はマネージャーとしてこの部にいて良いのか」と自問自答することもありました。

それでも、悩みながら続けてきたからこそ、支える側の立場で部を見られたことは、私にとって大きな学びになりました。誰かが練習に集中できるように環境を整えることも、部活動にとって欠かせない役割であると実感しています。  マネジメントチームには「本当に頼れるな」と思える後輩がいます。気付きも行動も早く、私は何度も救われました。これからはみんなの色で、より良いチームにしていってほしいです。応援しています!  最後に、中等部から大学までの10年間、弓術部の一員として多くの人と関われたことに心から感謝しています。支えてくださった監督・コーチ、見守ってくださった先輩方、一緒に過ごした同期、頼ってくれた後輩、そして応援してくれた家族や友人に、改めて感謝を伝えたいです。本当にありがとうございました。

引退しても、弓術部を通して得たものはこれから先も私の中に残り続けると思います。この経験を胸に、次の場所でも自分なりに前に進んでいきたいと思います。

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