道場の紹介
【志正弓道場】
主に男子部員と下級生女子部員が使用する、緑に囲まれた静かな環境に建つ志正弓道場は、2011年に竣工しました。建設にあたっては、OB・OGや現役部員、関係者からの多大な支援を受け、近代的な設備と伝統的な意匠を融合させた造りになっています。
名称は、小泉信三先生の教え「射は進退周還謙遜の道なり、内志正しく以て宜し」に由来し、射の道を通じて心を正すという理念が込められています。公式行事や試合でも使用され、慶應義塾弓術部の活動拠点として重要な役割を果たしています。



【正己弓道場】
主に女子部員(大学女子・医学部弓道部・女子高弓術部・中等部弓術部)や上級生が使用する、都心に位置しアクセス抜群の正己弓道場は、日々の練習や部内試合の中心として活用されています。
名前は、三田綱町道場の藤澤益夫師範部長が「射は己を正しきに求む」から命名。部員が弓を通して己を磨き、成長する場であることを示しています。吹き抜け構造による風通しの良さと、都市部とは思えない落ち着きが魅力です。



道場建設の背景と意義
慶應義塾弓術部は創部以来125年以上の歴史を持ち、これまでの活動の中で幾度も道場整備を行ってきました。志正弓道場の新築は、老朽化や手狭な練習環境の改善を目的とし、OB・OG・現役部員・関係者が力を合わせて実現したものです。
完成式には多くの関係者が集い、慶應弓術の精神を次世代に受け継ぐ象徴的な場となりました。